数年ごとのオーバーホールが欠かせない

機械式時計は巻いたゼンマイが解ける力を利用して内部の振り子を動かして時を刻みます。そして、高級時計になるほど内部構造が複雑化していて、潤滑油により全ての部品がスムーズに動くよう調整されているわけです。しかし、潤滑油が塗布されていても摩擦により部品の摩耗は時間とともに発生し、微小な金属片が潤滑油に溶け込んで摩擦抵抗を増やす原因となります。数年ごとにオーバーホールが必須となることは、摩耗による部品同士のバランスが崩れている状態を補正するだけでなく、劣化した潤滑油を交換するという役目も果たします。このため、数年ごとにオーバーホールを繰り返すことにより、世代を超えて長い年数使い続けることができるわけです。

毎日使い続けることもメンテナンスになる

機械式時計だからといって特別なメンテナンスが日頃から必要となるわけではなく、数年ごとのオーバーホール以外は他のクオーツ時計と変わらないベルトや盤面を柔らかい布で拭く程度で十分です。機械式時計にとっては、常に使い続けることこそが重要であって、全く使わずに放置し続けることが内部の潤滑油劣化を早める原因となりかねません。そして、手巻きならば毎日一定数だけリューズを巻き続けるだけでも手軽なメンテナンスとなります。また、自動巻きの機械式時計は持ち歩いて振動させることが重要であって、毎日使うという何気ない行動こそがメンテナンスを行っていることに繋がるわけです。自動巻きタイプの機械式時計であっても、リューズを使った巻きを行うことはできるので使用率が低い場合には一定数巻いてあげることが性能維持に繋がります。

オーデマピゲはスイスの時計メーカーです。機械を使うのではなく、熟練の職人による手作業で時計の製造を仕上げていることで有名です。